仮想通貨のDeFi(分散型金融)を利用されている方であれば、誰もがご存知であると思われるパンケーキスワップ(PancakeSwap)。
そのパンケーキスワップにアプリが出たのではないかと話題になっている。
筆者も、ついに待望のパンケーキスワップのアプリ登場か!?
と、思ったが、そのアプリは偽物(ニセモノ)であるといわれている。
ちなみに、パンケーキスワップを名乗るアプリは、Androidスマホの「Google Playストア」にあるようだが、
どのようなアプリなのであろうか…。
目次
パンケーキスワップ(PancakeSwap)のアプリについて
パンケーキスワップ(PancakeSwap)については、公式サイトにアクセスをすることによって、「DEX」と呼ばれる分散型取引所を利用できるのだが、アプリというものは存在していなかった。
なので、ようやくアプリが開発されたのか!?とも思ったが、実はそれは偽物であることが判明している。
実際、「パンケーキスワップの公式サイト」にアクセスしてみても、アプリがリリースされたという情報はなく、
その他、「パンケーキスワップのツイッター」を見ても同様である。
さらに、パンケーキスワップのテレグラムを見ると、パンケーキスワップのアプリをダウンロードして、コネクトするときに、シードフレーズを求められたので、それを入力した後に、コインが抜かれてしまったという事態が勃発している。
このことからも、パンケーキスワップにアプリは存在せず、あるとすれば偽物であるので、注意が必要となる。
Google Playストアにあるパンケーキスワップ(PancakeSwap)?について
パンケーキスワップ(PancakeSwap)を名乗るアプリをGoogle Playストアで実際に見てみたが、名前は「Pancake Swap V2」と表示されており、ダウンロード数は5000人以上と、比較的多くの方がダウンロードされている模様。
アプリのアイコンもパンケーキスワップの公式サイトと同じ、パンケーキウサギが使用されており、本当にパンケーキスワップのアプリが出たのでは?と勘違いしてしまうほどだった。
しかし、アプリのアイコンを見ると、パンケーキウサギの右上に「V2?」という文字がある。
ここで勘の良い方は「V2」になぜ「?」マークがあるのだ?と疑問に思われるかもしれないが、文字が小さいので通常はなかなか気づきにくいところ。
パンケーキスワップを名乗るアプリの特徴としては、その他、評価とレビューに関しては、特になく、アプリの説明については、「月はパンケーキでできています。」と日本語で表記され、その下に英文がずらっと並んでいる。
英文の内容については、パンケーキスワップやDEXの内容について記載されていて、日本語の文章と異なり、特に違和感はなかった。(※2021年10月11日現在)
なお、そのアプリがリリースされたのは、2021年8月25日となっており、1ヶ月ちょっと前からGoogle Playストアにあったようだ。
連絡先もパンケーキスワップ公式を思わせるようなメールアドレスが表示されていたが、情報が少なく、いかにも怪しそうな印象だった。
ちなみに、Apple社の「App Store」に同じアプリがないか調べてみたが、同様のアプリは見つからなかった。
考察・まとめ
今では、仮想通貨の中でも、DeFiだけでなく、NFTという分野でも大変な盛り上がりを見せているが、それに伴い、詐欺も多く出てくるので、注意が必要である。
また、今回のパンケーキスワップを語るアプリだけに限らず、取引所にコネクトする際に、シードフレーズを求められることはないので、シードフレーズが求められたら絶対に入力してはいけない。
シードフレーズが必要となるのは、ウォレットのメタマスク(MetaMask)のアカウントを復元させるときなので、それ以外の場面で求められたら、まず怪しいと疑ってかかるべきだろう。
なお、最近では、メタマスクの公式サポートを語る詐欺などもあるようなので、そちらにも注意が必要だ。
ということで筆者も、詐欺情報には注意をしつつ、仮想通貨のDeFiやNFTの発展に注視していきたいと思う。