Yahoo!ニュースにて、iPhoneのカレンダーApp(アプリ)にて見に覚えのない予定が勝手に追加されるという現象が取り上げられた。
こういったカレンダーに関する相談は増えてきているようで、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)への相談件数も増大しているとのことだった。
予定が勝手に追加されるという現象については、何者かが仕組んだスパムのようで、ウイルスに感染したと偽の警告をカレンダーに表示させてURLへ誘導するというもののようだ。
そして、URLをクリックすると不審なサイトへ飛ばされ、個人情報やクレジットカード情報が抜き取られたり、何かを購入させられて多額の請求がなされる恐れもあるようだ。
なお、通常のカレンダーの消し方については、カレンダーの「イベントを削除」から消せるのだが、上記のようなウイルス感染の警告通知については消せない場合がある。
このように、ウイルス消せない場合については、記事タイトルにあるように「アカウント」のページへ行くと、「照会したカレンダー」という項目が表示される場合があるので、そちらを削除すれば完了である。
今回は、そのウイルス通知における消し方の操作方法について詳しく見ていこうと思う。
iPhoneカレンダーのウイルス消せない時は?
では早速、iPhoneのカレンダーApp(アプリ)に出てくるウイルス消せない場合の操作は以下となる。
iPhoneの「設定」→「カレンダー」→「アカウント」→「照会したカレンダー」という順番にタップする。
すると、「照会したカレンダー」という項目が表示されるので、そちらをタップ。
次に、「照会したカレンダー」の下に表示されていた謎の英語が出てくるので、そちらをタップし、「アカウントを削除」をタップすると完了。
なお、上記の手順については、iOS14のものとなっており、iOS13以前の方は、「設定」→「カレンダー」→「アカウント」ではなく、「設定」→「パスワードとアカウント」をタップすると、「照会したカレンダー」という項目が表示されると思う。
後は、同様の手順で、「アカウントを削除」をタップすることで、カレンダーのウイルス消せない時には削除できると思う。
ウイルス通知の消し方については以上であるが、こちらの手順はiPhoneにもともと入っているApple製のカレンダーAppのため、もし、それ以外のカレンダーAppで同じような症状が出た場合は、各開発元へ相談いただければと思う。
iPhoneカレンダーのウイルス通知における消し方のまとめ
まさか、iPhoneにアカウントにカレンダーを追加させてウイルスに感染したと偽の警告通知を出すとは、最近のスパムの手口の巧妙さには驚かされるばかりである。
ちなみに、上記で解説した「照会したカレンダー」については、ある日突然出てくるものではなく、iPhoneで何らかの操作している最中に「カレンダーの照会を追加」を承諾してしまっていることが原因のようだ。
どういったときにそういった操作が求められるかということについては主に、成人向けのコンテンツを提供しているサイトにアクセスした際に表示されるとのこと。
ちなみに、筆者自身はそういった「カレンダーの照会」という場面に出くわしたことはない。
その理由は簡単で、筆者がそういうサイトを見ないからではなく、そういったサイトを見るときはAndroidを使用しているからというだけのことである。
それはさておき、万が一、よくわからないカレンダーの照会が求められても、照会はせずに「キャンセル」という項目が出ると思うので、キャンセルをしていただきたいと思う。
そして、万が一、カレンダーの照会を「OK」してしまった際は、上記の消し方の手順にて、「照会したカレンダー」を削除すれば消えるので、お試しいただきたいと思う。
なお、上記の手順を持ってしても消せない場合は、iOSのアップデートを行ってみたり、Appleサポートへ連絡して対策を取っていただければと思う。