未だ猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。
日本各地で、緊急事態宣言が出された後も、その勢いはとどまることを知らない。
ところで、筆者が気になったのは、コロナの変異について以前は変異種という言葉がネットニュースなどで使われていたが、最近は変異株という表現に変わっている。
変異株については当初、コロナの影響によって株価が変動したことを指しているのかと思ったが、そうではなく、コロナウイルスそのものを指していると知った。
ということで、今回はコロナ変異株と変異種の違いや、読み方について取り上げてみたい。
目次
「変異株」と「変異種」の違いについて
新型コロナウイルスが変異したものを「変異種」と以前はニュースで取り上げられていた。
筆者も当初は、「変異株」と「変異種」の違いが解っておらず、コロナが変異したものを変異種として、別記事でも取り上げていたが、正しくは「変異株」となるようだ。
この両者は明確に定義が異なっているようで、そもそも新型コロナウイルスは、「SARSr-CoV(SARS関連コロナウイルス) 」という種に該当するものとされている。
そして、新型コロナの分類としては、「SARSr-CoV」という種の下の、「SARS-Cov-2」という「株」にあたるようだ。
また、新型コロナ変異株については、イギリスで蔓延しているのは「VOC-202012/01」、南アフリカで蔓延しているのは、「501Y.V2」と定義されている。
生物学の分類としては、上から順番に「界→門→綱→目→科→属→種」となっており、通常では「種」が最下層に当たる。
ただし、コロナウイルスのように、「種」をさらに細かく分けたものを「株」と定義される場合があるようだ。
ちなみに、人の場合は、「サピエンス種」と分類されており、種が変わるということは、ほとんど別物に変わるといっても過言ではない。
ヒトの変異種が現れるのが通常考えられないように、コロナの変異種が現れるのは、そうそうあることではないと思われる。
今流行している変異株もあくまで、「SARSr-CoV」という「種」であることに変わりはないようだ。
「変異株」と「変異種」の読み方
次に、変異株と変異種の読み方について、変異株は、「へんいかぶ(henikabu)」、変異種は「へんいしゅ(henisyu)」という読み方となる。
なお、変異株と変異種は別物であると述べさせていただいたが、英語での読み方も変異種と変異株では異なっている。
まず、変異種は「Mutant(ミュータント)」、変異株は「Mutant strain(ミュータントストレイン)」という読み方となる。
筆者も読み方を調べるまでは全く知らなかったのであるが、英語の読み方が異なることからも、海外でも変異株と変異種は、全く別物として定義されていることがわかる。
考察・まとめ
変異種と変異株の違いは、前述させていただいたものの、なかなか簡単に解説するのが難しいと実感している。
あえて、ざっくり例えるならば、変異株は「ドラえもん」が、ドラえもんズのメンバーの「ドラ・ザ・キッド」に変わるようなもので、
変異種は、「ドラえもん」がそもそもネコ型ロボットではなく、「タヌキ型」ロボットに変わるくらい異なるイメージだろうか。
いずれにせよ、常日頃から、マスクの着用、手洗い、消毒、うがいなどを心がけ、変異株にも感染しないよう心がけておきたいものだ。