筆者は最近、Advanced Adsを更新したら、AdSense広告が出なくなるという症状に遭遇した。
広告枠には「スポンサードリンク」の文字だけが残り、その下は空白という症状だ。
中には、同じような症状で困っている人もいるのではないだろうか。
筆者もAdvanced Ads 2.0.29への更新後に広告が表示されない状態となり、数日間気づかなかった。
今回は、その更新後の不具合と、実際に直った対処法を紹介していきたい。
目次
Advanced Adsで広告が表示されない
広告のラベルだけが残り、AdSense広告が空白になった
問題が起きたのは、Advanced Adsの専用タイプ「アドセンス広告」で作成していた広告だった。
それまで表示されていた広告が、更新後には表示されない状態となった。
広告を呼び出すためのショートコードでも試したが、表示されるのはラベルの文字だけ。
ショートコードとは、WordPressの本文などに貼って広告を呼び出す短い記述のことである。
広告の呼び出し自体は動いているように見えたが、広告本体は表示されていなかった。
そこで、元のAdSenseの広告コードをWordPressへ直接貼って確認したところ、こちらは正常に表示された。
AdSense側の配信全体より、Advanced Adsを経由するときの処理が疑わしいと考えた理由は、この結果にある。
ほかのプラグインを無効にしても改善せず、対象広告の「表示条件」「訪問者条件」にも特別な制限はなかった。
広告ブロッカー関連の「Ad blocker disguise」はオフ。
更新後には画像やスクリプトなどの保存先を再構築する通知も出ていたが、それは特に関係がなかった。
同じバージョンの不具合報告はあるが、自サイトの原因は未確定
WordPress.orgのAdvanced Ads 2.0.29更新後の広告表示に関するサポートスレッドにも、不具合の報告がある。
このスレッドでは、最初の相談者が広告配置と入力値のエラーを報告している。
さらに別の利用者が、AdSense用のHTMLで「<ins>」というタグを出力するときに、必要な半角スペースが欠けていたと投稿していた。
タグは、ページに表示する内容や性質をブラウザーへ伝える記述である。
ただし、これらの投稿がすべて同じ原因を示しているとは限らない。
筆者も、自分のサイトから出力されたHTMLを直接解析したわけではないため、半角スペースの欠落が原因だったとは断定できない。
確認できたのは、専用のAdSense広告タイプでは表示されず、後述するコード方式への変更で復旧したということだ。
広告タイプを変更して復旧する手順
筆者の場合は、Advanced Adsの広告設定を変更することで、表示されなくなった広告を復旧できた。
Advanced Adsをアンインストールしたり、古いバージョンに戻したりする必要はなかった。
今回行ったのは、広告タイプを「アドセンス広告」から「プレーンテキストとコード」に変更する方法だ。
「プレーンテキストとコード」とは、Google AdSenseなどから取得した広告コードを、そのまま登録できる広告タイプのことである。
Advanced Adsの広告タイプの公式マニュアルでも、AdSenseの広告コードを使用する方法が紹介されている。
それでは、実際に行った手順を説明しよう。
1.変更前の広告設定を控える
まず、WordPressの管理画面を開き、「Advanced Ads」→「広告」の順に進む。
次に、表示されなくなった広告を選び、編集画面を開く。
広告が複数登録されている場合は、変更する広告を間違えないように注意しよう。
設定を変更する前に、現在の設定内容を保存しておくことが大切だ。
例えば、広告タイプや広告パラメーター(広告に関する設定情報)、表示条件などを、スクリーンショットで保存しておくとよい。
こうしておけば、変更後に問題が起きても、元の設定を確認できる。
また、最初からすべての広告を変更するのではなく、まずは1つの広告で試すことをおすすめする。
念のため、WordPressサイトのバックアップも確認しておこう。
2.AdSenseから対象の広告コードを取得する
次に、Google AdSenseの管理画面を開く。
「広告」から広告ユニットの一覧を表示し、今回修正したい広告を探す。
広告ユニットとは、Google AdSenseで作成した個別の広告枠のことだ。
対象の広告ユニットにある「コードを取得」を選び、表示された広告コードをすべてコピーする。
詳しい操作方法は、Google公式のAdSenseコードを取得してコピーする手順でも確認できる。
ここで注意したいのは、広告コードの一部分だけではなく、表示されたコードを最初から最後まですべてコピーすることだ。
また、サイト全体に広告を自動表示するための「自動広告用コード」と、今回使用する「広告ユニット用コード」を間違えないようにしよう。
3.広告タイプを「プレーンテキストとコード」に変える
先ほど開いたAdvanced Adsの広告編集画面に戻る。
広告タイプが「アドセンス広告」になっているので、これを「プレーンテキストとコード」に変更する。
筆者の場合、広告タイプを変更しても、「広告パラメーター」という入力欄には、以前の設定情報が残っていた。
具体的には、slotId、unitType、pubIdという項目を含む「JSON(ジェイソン)」という形式のデータだった。
難しそうに見えるが、JSONとは、設定情報を決まった形式でまとめたものだと考えればよい。
今回の場合、この設定情報は、Google AdSenseからコピーした広告コードとは別のものだった。
そこで、元の内容を保存したうえで、入力欄に残っていた設定情報を削除し、手順2でコピーした広告コードに入れ替えた。
古い設定情報の下に広告コードを追加するのではなく、入力欄の内容を丸ごと入れ替えるのがポイントだ。
これで広告タイプの変更は完了となる。
4.更新して、公開ページで表示を確かめる
広告コードを入力したら、「更新」をクリックして設定を保存する。
その後、実際に広告を設置しているページを開き、広告が表示されるか確認しよう。
なお、WordPressでキャッシュ機能を使用している場合は、キャッシュを削除してから確認したほうがよい。
キャッシュとは、Webページを素早く表示するために、一時的に保存されるデータのことだ。
キャッシュが残っていると、設定を変更しても古いページが表示される場合がある。
筆者の環境では、以上の操作でGoogle AdSenseの広告が再び表示されるようになった。
つまり、Advanced Adsの「アドセンス広告」という専用の広告タイプを使わず、Google AdSenseから取得した広告コードを直接登録することで復旧できたのである。
ただし、広告が表示されない原因はサイトによって異なるため、必ずしも同じ方法で解決するとは限らない。
コード方式へ変更した後の注意点
今回の方法で広告が表示されるようになっても、いくつか注意したいことがある。
まず、広告タイプを「プレーンテキストとコード」に変更すると、従来の「アドセンス広告」とは設定方法が変わる。
そのため、広告のサイズなどを変更するときは、登録した広告コードやGoogle AdSense側の設定を確認する必要がある。
また、後から困らないように、どの広告を変更したのか、どの広告コードを登録したのかを記録しておくとよい。
専門的な作業を行わずに広告を復旧できたという点で、同じ症状に困っている方の参考になれば幸いだ。
なお、上記の手順で改善がなかった場合は、Google AdSenseやAdvanced Adsの公式サポートに相談してみるとよい。
その際は、発生している症状や、これまでに試した対処方法を伝えると、スムーズに対応してもらいやすくなるだろう。
まとめ
アドセンス広告が表示されないことに気づいたときはかなり焦ったが、無事復旧して安心した。
同じように広告が表示されない症状でお困りの方は、元の設定を控えたうえで前述の方法を試してみるのもよいだろう。
今回、復旧するにあたり、大いに役立ったのがChatGPTだった。
繰り返し何度も質問を重ね、考えられる原因や対処法を一つずつ確認していった結果、なんとか広告を復旧させることができた。
それにしても、今は本当に便利な時代になったものだ。
以前なら自分でネット上の情報を探し回ったり、詳しい人に相談したりする必要があったが、今は困ったときにAIに何度でも質問できる。
分からないことをその場で相談しながら、解決方法を探していける。
今回のトラブルを通じて、そんなAI時代のありがたさを改めて感じた。
一方で、今回の反省点は、更新後に実際のサイトで広告が表示されているか確認しなかったことだ。
数日間も広告が表示されていないことに気づかず、その間の収益もほとんど発生していなかった。
正確な損失額は分からないが、管理画面で更新が完了していても、広告が正常に表示されているとは限らない。
更新して終わりではなく、正常に動いていることまで確認することが大事だと実感したものだ。












PAGE TOP