連日報道されているハンタウイルスに関するニュースを見て、
「うちの飼っている猫や犬にも感染するの?」「ペットから人にうつるの?」と不安になる方もいるかもしれない。
また、デグー、チンチラ、モルモットのような小動物を飼っている人なら、「うちの子はげっ歯類だけど大丈夫?」と気に方も多いはずだ。
そこで今回は、犬や猫などのペットを飼っている場合に注意するべきことを整理しつつ述べていきたい。
目次
ハンタウイルスは猫や犬に感染する?
一般的に猫や犬がハンタウイルスで病気になったり、猫や犬から人へハンタウイルスを広げたりする心配は低いと考えられている。
アメリカCDCの資料によると、
犬や猫はハンタウイルス感染で病気にならず、人にハンタウイルスを広げないと説明されている。
なので、ペットで猫や犬を飼っているからと言って過度に感染を恐れる必要はない。
とはいえ、犬や猫は関係ないからといって何もしなくてOKというわけでもない。
ハンタウイルスで本当に注意すべきなのは、猫や犬そのものではなく、ネズミなどのげっ歯類との接触である。
たとえば、大学生で一人暮らしの方でも、アパートのゴミ置き場、古い物件の押し入れ、バイト先の倉庫、サークルの合宿所などでネズミのフンらしきものを見かけることはあるかもしれない。
そのときに「とりあえず掃除機で吸えばいっか」と考えるのは良くない。
なぜならハンタウイルスは、げっ歯類の排泄物を含む粉じんを吸い込むことで感染する可能性があるからだ。
厚生労働省によると、
ハンタウイルス肺症候群の主な感染経路として、病原体を保有するげっ歯類の排泄物を含む粉じんの吸入や、汚染された食品・飲料水の摂取を挙げている。
基本的に日本に生息する主なげっ歯類といえば、ネズミであると思うので、犬や猫というよりネズミの対策が主になってくるだろう。
デグー・チンチラ・モルモットは大丈夫?小動物を飼う場合の考え方
デグー、チンチラ、モルモットは、犬や猫とは違い、げっ歯類に分類される小動物である。
そのため、「げっ歯類が関係するウイルスなら、飼っていると危ないのでは?」と不安に思うかもしれない。
ただし、家庭で飼育されているデグー、チンチラ、モルモットが、ハンタウイルスの主な感染源として一般的に問題視されているわけではない。
ハンタウイルスで特に注意されるのは、地域ごとにウイルスを保有する野生のネズミ類などである。
なので、ケージの近くに野生のネズミが入り込む、エサや牧草をネズミに荒らされる、床材や保管場所が汚染される、といった状況は避けたい。
小動物を飼う家庭で見直したいポイントは、以下のとおりである。
・デグー、チンチラ、モルモットのエサや牧草は密閉して保管する
・ケージ周辺を清潔に保ち、野生のネズミが寄りにくい環境にする
・床材やフンの掃除では、ほこりを舞い上げないようにする
・屋外や物置で保管した牧草、床材、エサが野生のネズミに触れていないか確認する
・体調不良がある場合は、自己判断せず医師に相談する
上記の点を注意して入れば、過度に恐れる必要はない。
ケージ周りの衛生管理と野生のげっ歯類対策をセットで考えるのがよいかと思われる。
ペットから人に感染する可能性と注意すべき間接リスク
これまで述べてきた内容から、ペットの猫や犬から人へ直接ハンタウイルスが感染する可能性は、基本的には低いという結論になる。
ただし、間接的なリスクはゼロとは言い切れない。
たとえば、猫が外でネズミを捕まえて家に持ち帰ったり、犬が散歩中に死んだネズミや巣材に触れたりすることがある。
その場合、ペット自身が感染源になるというより、ペットを介して人がネズミの死骸、尿、フン、巣材などに触れる機会ができることが問題になる。
たとえば、猫が玄関にネズミを置いていたとする。
猫としては「見て!獲った!」という報告かもしれないが、人間側としてはかなり冷静に対応したい場面である。
素手でつかんだり、乾いたフンをほうきで掃いたりすると、粉じんが舞い上がる可能性がある。
また、ペットフードの管理も地味に大切である。
ドッグフード、キャットフード、小動物用フード、牧草などを開けっぱなしにしていると、ネズミを引き寄せる原因になることがある。
特に一人暮らしで忙しいと、袋を軽く閉じて終わりにしがちだが、密閉容器を使うなどして対策しておいた方が安全だ。
なお、デグー、チンチラ、モルモットのような小動物は、前述したように基本的にケージ飼いになると思うので、外から野生のネズミが侵入するのを防ぐ対策が中心になる。
考察・まとめ
ハンタウイルスについては、コロナウイルスの時のように緊急事態宣言が発令されるのではないかと不安視する声もSNSなどで上がっている。
もしまた緊急事態宣言が発令されれば、社会の経済的なダメージも懸念される。
もし再びそのような事態になれば、私たちの日常生活だけでなく、社会全体の経済にも大きな影響が及ぶ可能性がある。
筆者自身も、以前の緊急事態宣言の時期には、外出しても多くの店が閉まっており、自宅で過ごす時間が増え、非常に窮屈さを感じた経験がある。
Zoomなどを利用したリモートでの交流も便利ではあるが、やはり実際に店へ足を運び、顔を合わせて会話をしながら過ごす時間には、オンラインにはない楽しさがあると感じる。
筆者も外出制限で外へ飲みに行けない時はよく、オンライン飲み会などに参加していた。
また、何よりもパンデミックが発生すれば、感染拡大によって命を落とす人が増える可能性もあるため、そのような事態は避けたいところである。
今回はペットを中心に記事で取り上げたが、ペットを飼っているかどうかに関わらず、野生動物との接触にも注意が必要だ。
猫や鳥などの野生動物にはむやみに触れないことが基本であり、触れてしまった場合はすみやかに手洗いや消毒を徹底するなど、衛生管理を心がけることが大切である。












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