オンライン請求で「有効な電子証明書が確認できません」と表示される場合の解決策！
現在、オンライン請求が義務化されているため、ほとんどの医療機関にてオンライン請求が行われていることと思う。
オンライン請求システムにアクセスしようとしたときに、「有効な電子証明書が確認できません」、「このサイトを利用するためには、電子証明書が必要です。電子証明書を入手後、再度ログイン画面へアクセスして下さい」と表示されることがある。
電子証明書が設定されていなかったり、期限が切れていたらわかるが、そうでないにも関わらず上記表示がでることがあるのだが、こういった場合はどう対処したらいいのか。
今回はその点について見ていこうと思う。
目次
オンライン請求で「有効な電子証明書が確認できません」と表示される原因
オンライン請求で「有効な電子証明書が確認できません」、「このサイトを利用するためには、電子証明書が必要です。電子証明書を入手後、再度ログイン画面へアクセスして下さい」と表示される原因としてまず考えられるのは、冒頭でも申し上げた通り、電子証明書が設定されていなかったり、期限切れになっている場合だ。
しかし、電子証明書は設定されており、有効期限である3年3か月を超えていないにも関わらず上記表示が出てくる場合は、別の原因が考えられる。
それは、オンライン請求にアクセスしようとしたときに出てくる「個人証明書」の要求というポップアップが出てきて、
「このサイトはあなたの個人証明書を求めています」という文言と、「個人認証を行うために送信する証明書を選択してください。」という場合があるのだが、
その時に、「OK」と「キャンセル」を選ぶボタンが表示される。
ここで、「キャンセル」や「×」を押してしまうと有効な電子証明書が選ばれなかったことになり、有効な電子証明書が選ばれていない状態を既定としてキープされてしまう。
つまり、有効な電子証明書を選択していない状態が引き継がれ、その後アクセスしようとしても有効な電子証明書確認できないというエラーが出続けてしまうのだ。
このエラーの解消法については、次の項目にて解説しようと思う。
オンライン請求で「有効な電子証明書が確認できません」と表示された場合の対処
オンライン請求で「有効な電子証明書が確認できません」と表示された場合の対処については、ブラウザの電子証明書の設定ページにある「認証の決定」にある電子証明書を確認できないという状態を既定としている項目を削除することにある。
ブラウザによって多少手順や文言は異なるのだが、今回はオンライン請求でよく使用されているブラウザである「Firefox」でのエラー解消手順について以下に記載してみた。
①オンライン請求・〇〇県のアイコンをクリックして開く
②「編集」をクリック（編集がなければ画面右上にある「三本線」をクリック）して⇒「設定」の順にクリック。
③「プライバシーとセキュリティ」をクリック
④「証明書を表示」をクリック
⑤証明書マネージャーが開くので、「認証の決定」をクリック
⑥証明書名と発行者名というタブの下に、「送信するクライアント証明書がありません。」という項目があるので、そちらをクリックして「削除」をクリック
上記手順を行ったあと、もう一度オンライン請求にアクセスしようとすると、また「個人証明書の要求」というポップアップが出てくるので、そこでは「OK」をクリックしてもらえればと思う。
なお、「個人証明書の要求」のポップアップの中に、「今後も同様に処理する」の左側にチェックボックスがあるが、そこにチェックを入れて「OK」をクリックしていただくと、次回から証明書の選択は不要になるので、チェックを入れておくことをお勧めしたい。
考察・まとめ
オンライン請求にアクセスするときに、「個人証明書の要求」のポップアップが出て「今後も同様に処理する」にチェックをつけていた場合でも、ブラウザのシステムとの兼ね合いで、再度、個人証明書の要求がされることがある。
そういった時にキャンセルをしてしまうと、認証の決定から「送信するクライアント証明書がありません。」という項目を削除しなければならないので、少々手間がかる。
また、オンライン請求の設定をベンダーに依頼されていた医療機関の方であれば、オンライン請求にアクセスしようとするといきなり「有効な電子証明書が確認できません」と出てくるので、思わずキャンセルされる方もいらっしゃるかと思う。
そういった場合は、先ほどご説明させていただいた手順にて、エラーを解消していただければと思う。
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